異文化コミュニケーション研究所では、1988年から24年間にわたり紀要『異文化コミュニケーション研究』を刊行。同誌では、他大学の複数の研究者からなる編集委員会と査読委員を設け、寄せられたすべての論文に目を通したうえで、内容を重視する公正な基準で掲載論文を選出してきました。神田外語大学内だけでなく、国内外の若い研究者にも門戸を開いたことが大きな特徴でした。
※論文の執筆者の氏名の表記、所属、役職、専門については紀要の「執筆者」欄の日本語による一覧を参照しています。
第13号(2001年3月発行)
＜研究論文＞
- ヨーロッパの華僑･華人
－歴史･現状概観－ - 游 仲勲(亜細亜大学教授 国際経済学)
- コミュニケーション能力の評価
－評価者と尺度の文化的要因に関する実態調査－ - 小山慎治(電気通信大学留学生センター非常勤講師 異文化コミュニケーション論)、
川島浩美(獨協大学大学院博士前期課程修了生 異文化コミュニケーション論)
- コミュニケーション現象の解明に向けて
－コード・モデルからGoffmanへ－ - 上原麻子(広島大学大学院教授 異文化コミュニケーション論)
- 法廷通訳人が直面する問題点
－文化的差異をどう捉えるか－ - 灘光洋子(城西国際大学講師 異文化コミュニケーション論)
- サンクト・ペテルブルグにおける岩倉使節団
－『米欧回覧実記』における「育嬰院」の記述をめぐって－ - 坂内知子(神田外語大学非常勤講師 ロシア文化史)
- Answerability as Bearing Witness:
Mikhail M. Bakhtin on Shoah - 藤巻光浩(アイオワ大学大学院博士課程在学生 レトリック学)
＜研究ノート＞
- 「異文化理解」という捉え方についての検討
- 前田尚子(神田外語大学非常勤講師 コミュニケーション論)
第14号(2002年3月発行)
＜特別寄稿＞
- Communication Education in America
- アーネスト・ゴードン・ボーマン(Professor Emeritus, University of Minnesota, Rhetorical Criticism and Theory)
- ｢コミュニケーション学｣の確立に向けて
－私的回想からの出発－ - 倉田恵介(北海道武蔵女子短期大学元教授 コミュニケーション論・レトリック理論)
- The Tragedy of Wahid, The Mystic President：
A Case of Mismatch Between 'Sawah' and 'Maritime' Cultures - アリフィン・ベイ(神田外語大学名誉教授、 International Relations with Particular Emphasis on Cultures, Japanese studies in General)
＜研究論文＞
- 日本語インタビューにおける「言いさし - 割り込み」の連鎖
－対人コミュニケーションの視点から－ - 荻原稚佳子(早稲田大学国際教育センター非常勤講師 日本語教育・対人コミュニケーション)
- 日米の原爆認識
－｢沈黙｣の視点からの一考察－ - 手塚千鶴子(慶應義塾大学国際センター助教授 多文化間カウンセリング・多文化間心理学)
＜研究ノート＞
- The Role of Cultural Influences in Japanese Communication：
A Literature Review on Social and Situational Factors and Japanese Indirectness - 中井富紀(松山大学非常勤講師 応用言語学)
＜実践報告＞
- 日本人の社会行動研究－思考・行動の文化様式
－欧米の留学生に対する日本研究講座－ - 小松照幸(名古屋学院大学助教授 比較文化・社会人類学)
- 異文化コミュニケーション研究所活動報告
- 奥島美夏(異文化コミュニケーション研究所専任研究員 社会人類学)
(2001年度 夏期セミナー報告:春山隆志・三井良友)
- 新学会「多文化関係学会(仮称)設立の呼びかけ」
第15号(2003年3月発行)
＜研究論文＞
- 社会的統合政策に基づく異文化間教育導入の課題
- 菅井英明(国立国語研究所研究員 日本語教師教育・テスト
- 「つまらないものですが」考
－実態調査と日本語教科書との比較から－ - 清 ルミ(常葉学園大学助教授 日本語教育・異文化コミュニケーション論)
- Contemporary Ch'i/Ki Research in East Asian Countries:
Implications to Communication Research - 鐘 振昇(サンフランシスコ州立大学大学教授 組織コミュニケーション論)、 原 和也(明海大学非常勤講師 異文化間及び対人コミュニケーション論)、楊 中立(中國文化大學講師 政治学・コミュニケーション)、柳 志明(サンフランシスコ州立大学大学院修士課程修了生 異文化間コミュニケーション論)
- Intercultural Implications of Global Learning Networks (GLNs)
- ジャミル・ウルカン(アナドル大学助教授 経営管理)、小林登志生(文部科学省メディア教育開発センター教授 国際コミュニケーション)
- 岩倉使節団とロシア宮廷の謁見儀礼
- 坂内知子(神田外語大学非常勤講師 ロシア文化史)
＜研究ノート＞
- 日本における新しい英語観の確立について
－「文化」の諸モデルに関する一考察－ - 伊東弥香(東海大学外国語教育センター非常勤講師 文化人類学・ESL・EFL・EIL)
- 異文化コミュニケーション研究所活動報告
- 奥島美夏(異文化コミュニケーション研究所専任研究員 社会人類学)
第16号(2004年3月発行)
＜研究論文＞
- コミュニケーション能力育成の視座から見た日本語教科書文例と教師の
“刷り込み”考－「ないでください」を例として－ - 清 ルミ(常葉学園大学教授 日本語教育・異文化コミュニケーション論)
- 説教としての“I Have a Dream”演説
－キング牧師と黒人キリスト教信仰の伝統－ - 黒﨑 真(神田外語大学講師 歴史学)
＜研究ノート＞
- EU統合化にみる新たな多言語政策
－多文化共存とアイデンティティの相克－ - ユディット・ヒダシ(神田外語大学教授 異文化コミュニケーション論)
- 異文化コミュニケーション研究所活動報告
- 奥島美夏(異文化コミュニケーション研究所専任講師 社会人類学)
第17号(2005年3月発行)
特集 茨城県大洗町のインドネシア人労働コミュニティ
- 特集にあたって
－インドネシア人労働者の国際動向と日本の雇用構造における位置づけ－ - 奧島美夏(神田外語大学異文化コミュニケーション研究所専任講師 社会人類学)
- 茨城県大洗町における日系インドネシア人の集住化と就労構造
- 目黒 潮(東京都立大学大学院理学研究科修士課程 人文地理学)
- The Dynamics of Indonesian Migrant Workers under National and Local Policies:The Oarai case.
- トリ・ヌケ・プジアストゥティ(インドネシア科学院政策研究所研究員 政治学)
- The Making of a Minahasan Community in Oarai:
Preliminary Research on Social Institutions of Indonesian Migrant Workers
in Japan - リワント・ティルトスダルモ(インドネシア科学院社会文化研究所上級研究員 社会人口学)
＜研究ノート＞
- 神奈川県愛川町における「多文化共生」への予備的考察
- 福島智子(桜美林大学国際教育センター非常勤講師 日本語教育) 、 藤代将人(桜美林大学加齢・発達研究所研究員 国際学)
- 異文化コミュニケーション研究所活動報告
- 奥島美夏(神田外語大学異文化コミュニケーション研究所専任講師 社会人類学)
第18号(2006年3月発行)
＜論文＞
- 東アジアにおける家事労働の国際商品化とインドネシア人労働者の位置づけ
- 安里和晃(大阪外国語大学非常勤講師 アジア経済)
- 日本のキリスト教会とインドネシア人
－制度的背景と課題－ - 奧島美夏(神田外語大学異文化コミュニケーション研究所専任講師 社会人類学)
＜研究ノート＞
- 「トルコ国民」概念とユダヤ教徒
－トルコの反ユダヤ主義を中心に－ - 柿崎正樹(ユタ大学大学院政治学研究科博士課程 比較政治)
- 日本人は断り表現において丁寧さをどう判断しているか
－長さと適切性からの分析－ - 伊藤恵美子(下関市立大学助教授 日本語教育)
- ヨーロッパ共通参照枠(CEF)における「コミュニケーション言語能力」
- 石橋嘉一(麗沢大学非常勤講師 コミュニケーション学)
- 異文化コミュニケーション研究所活動報告
- 奥島美夏(神田外語大学異文化コミュニケーション研究所専任講師 社会人類学)
